今、葉酸サプリは多数のメーカーから販売されています。
妊娠中に葉酸が必要だと言われ始めてから、葉酸サプリは一気に増えたように感じます。
それこそ名の知れた有名なメーカーや聞いたことのないマイナーなメーカーまで、本当に多くのメーカーが葉酸サプリメントを取り扱っています。
どのメーカーも公式ホームページを見ると、「うちのが一番いい!」というふうに書かれていますから、なおさら分からなくなってしまいます。
葉酸サプリでどれを選べばいいのか分からないという人が1つの目安とするのが、「産婦人科にあるもの」ではないでしょうか。
たとえば、産婦人科にサンプルがあったとしたらどうですか?
産婦人科にサンプルが置かれているサプリメントなら、それだけで信頼がおけるような気がしますよね。
ここでは、多くの産婦人科にサンプルを配布しているキョーリン製薬の「赤ちゃんのささやき葉酸」をご紹介します。
医薬品メーカーのサプリなので信頼性は高い
キョーリン製薬という製薬会社が販売している葉酸サプリメントです。
医薬品メーカーでクリーンな活動をしているメーカーなので、信頼性に関しては申し分ありません。
医薬品メーカーなので、もちろんGMP認定工場で生産しています。
安全性も問題ありません。
全国の産婦人科にサンプルを配布するなど、精力的な活動も目立ちます。
産婦人科の窓口などで、見かけたという人も多いのではないでしょうか。
キョーリン製薬から販売されている葉酸サプリは、「赤ちゃんのささやき葉酸」と「赤ちゃんのささやき葉酸+マルチビタミン」の2種類です。
1つずつご紹介していきましょう。
赤ちゃんのささやき葉酸
赤ちゃんのささやき葉酸では、1日1粒で妊娠中に必要な葉酸400μgを摂ることができます。
他のメーカーのサプリメントは1日3粒などが多いため、1日1粒でいいのはとても楽です。
つわりの時期で飲み込むことが困難な人にとって、評価できるポイントだと言えるでしょう。
利便性と人気は抜群のサプリメントですね。
しかし、「赤ちゃんのささやき葉酸」に含まれている栄養素は葉酸のみです。
そのほかのビタミンやカルシウムなども一切配合されていません。
原材料は、
- 葉酸
- 麦芽糖
- コーンスターチ
- ショ糖エステル
- 結晶セルロース
です。
麦芽糖とコーンスターチ、ショ糖エステルに関しては安全性が確立されているので、妊娠向けサプリメントに含まれていてもなんの問題もありません。
しかし、結晶セルロースは少し気になります。
結晶セルロースは危険性こそないものの、安全性も確立されてはいないのです。
日本医薬品添加剤協会では、予防的措置として結晶セルロースの含有量を制限しているのです。
麦芽糖とコーンスターチは食品に分類されますが、サプリメントに関しては栄養素ではないので添加物といってもいいかもしれません。
そう考えると、99.9%は添加物ということになります。
葉酸は、単品で摂ってもあまり効果はありません。
摂らないよりは摂ったほうがいいのですが、葉酸だけでは体内で十分な働きをすることができないのです。
葉酸がしっかりと働くためには、ビタミンCやビタミンB12と一緒に摂ることが欠かせません。
4ヶ月分で1,382円という値段はかなり安くて心惹かれるものがありますが、葉酸だけなのでその効果は薄いと言わざるをえません。
赤ちゃんのささやき葉酸+マルチビタミン
葉酸サプリに対する物足りなさの声から生まれたのが、この「赤ちゃんのささやき葉酸+マルチビタミン」です。
1日分で葉酸400μgを始め、
- ビタミンB1→0.8mg
- ビタミンB2→1.2mg
- ビタミンB6→1.2mg
- ビタミンB12→2.4μg
- ビタミンC→50mg
- ビタミンE→7mg
などのビタミンを含んでいます。
妊娠中に過剰摂取が気になる、ビタミンAなどの脂溶性ビタミンを含んでいないところは評価できる点でしょう。
ビタミンB6はつわりを軽減する働きが、ビタミンB12は葉酸の吸収を促進する働きがあります。
そして、ビタミンCには葉酸を体内で活性化させる働きがありますよ。
葉酸だけではたいした効果を出すことはできないのですが、ほかのビタミンが加わることで、葉酸本来の力を十分に発揮することができるようになります。
2ヶ月分で2592円と、ほかのメーカーの葉酸サプリと比べたらかなり安いと思います。
なお、添加物に関しては、基本的には「赤ちゃんのささやき葉酸」とほとんど変わりません。
妊娠中にはあまり積極的に摂るべきではない結晶セルロースも含まれています。
とはいえ、安くて飲みやすいことから、口コミでも
- 手軽に葉酸が摂れていい
- 粒が小さいので飲みやすい
- 安いので続けやすい
といった意見が多く見られます。
正直なところ、葉酸の効果というのは目に見えるものばかりではありません。
妊娠中は特に、初期なら赤ちゃんの先天性の障害リスクを減らすため、後期なら貧血予防のために葉酸が必要になります。
長い間続けるということを考えると、やはり安くて1日あたりに飲む量が少なくていいというのは魅力的ですよね。
ただし、キョーリンの葉酸サプリには、妊婦にはあまりおすすめできない添加物も含まれているということも忘れないでくださいね。