葉酸は水溶性のビタミンであり、特に妊娠中には摂取が推奨されています。それは、葉酸を摂ることで赤ちゃんの先天性障害リスクを70%も軽減することができるためです。
葉酸が足りないと、赤ちゃんの先天性障害リスクが高まるという話は、今では常識ともいえる話です。そのため、妊活中や妊娠中に積極的に葉酸を摂っているという女性は多いですよね。
では、葉酸は「妊娠」に関わる女性だけに必要な栄養素なのでしょうか。男性や幼児は葉酸を摂らなくてもいいのでしょうか。
ここでは、男性や幼児の葉酸効果についてまとめていきます。
神経管閉鎖障害リスクを減らすためには男性も葉酸の摂取を
一般的に、葉酸が必要だと言われているのは妊娠中の女性です。理由については先ほどお話ししたとおりですが、正しくは妊活中から妊娠初期の女性ですね。
この時期に葉酸が必要なのは、赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」のリスクや「ダウン症」のリスクを減らすためです。
しかし、女性がしっかりと葉酸を摂っていても赤ちゃんが先天性の障害を患うことはあります。それは遺伝性のものもあるのですが、原因の1つは男性の染色体異常です。
赤ちゃんは、男性の精子と女性の卵子が受精することで作られます。パパから23本、ママから23本の染色体をもらっているわけです。
では、ここでパパからもらった染色体に何らかの異常があるとしたら、どうでしょう。当然、赤ちゃんには何らかの障害が出てしまうでしょう。
男性も葉酸を摂ることで、女性だけが葉酸を摂るときよりもこれらのリスクを減らすことができます。言い換えれば、男性も葉酸を摂らないと赤ちゃんが障害を患うリスクが高まってしまうということです。
とはいえ、今の日本では「男性も葉酸を摂る」という習慣はありません。
女性の葉酸摂取ですら、日本で浸透したのはここ15年くらいのことですから、男性の葉酸摂取が浸透していないのは仕方がないことなのかもしれませんね。
男性も積極的に葉酸の摂取を心がけましょう。葉酸は食品にも含まれていますが、食事のみで葉酸を補うことは難しいと言わざるをえません。
葉酸は野菜に豊富に含まれていることから、葉酸を食事から摂るためにはバランスの良い食生活が必須です。1日や2日なら野菜中心の食事ができても、毎日となると難しいですよね。
葉酸は体内に蓄積しておくことのできない栄養素なので、毎日摂る必要があるのです。
そろそろ赤ちゃんがほしいなと思っている男性は、実際に妊活を始める3ヶ月ほど前から葉酸を摂り始めましょう。
精子が作られるまでには3ヶ月ほどかかるので、葉酸の効果が出るのは早くて3ヶ月後ということになります。
また、妊活中の男性が葉酸サプリを摂ることは、女性の焦りやストレスの軽減にもつながります。
特になかなか赤ちゃんができずに悩んでいるカップルの場合、女性のストレスというのは男性には計り知れないものがあります。
妊娠する側ならではの悩みですね。なかなか赤ちゃんができずにいると、女性は孤独と何とも言えないやるせなさを感じます。
そんなとき、男性も葉酸サプリを摂っているとしたらどうでしょう。
「彼も一緒に妊活してくれているんだ」という安心感から、女性のストレスを和らげることができますよ。
幼児は丈夫な骨を作るために欠かせない
葉酸には、細胞分裂を促進する働きがあります。これは、成長期の幼児にはとても重要な働きだといえます。幼児の骨や筋肉などを作るためには、細胞分裂をすることは必要不可欠です。
葉酸が不足していると、成長に遅れが出ることもあるそうです。丈夫な骨を作るためにも、葉酸は欠かせない栄養素だといえます。
また、最近の子どもはキレやすいという話を聞きませんか?これは、一概には言えませんが野菜不足(=葉酸不足)も関係しているそうです。葉酸には精神を安定させるという効果もあります。
葉酸は緑黄色野菜に豊富に含まれていますが、近年では子供の野菜不足も懸念されていますね。このことからも、幼児には葉酸は必要不可欠だといえます。
しかし、幼児の場合は食事から葉酸を補うことを意識しましょう。3歳以上になればサプリメントを飲むことも可能だといわれていますが、成人向けのサプリメントを子供に与えるのはやはり不安もあります。
与える場合は、タブレットタイプなど噛んで食べられるもので、なおかつ子供へ与えても問題ないと認められているものにしましょう。
おやつ感覚で食べられるものなら、幼児の葉酸補給にはぴったりですね。
まとめ
葉酸は妊娠中だけでなく、男性や幼児にも必要な栄養素です。特に妊活中の男性は、女性とともに葉酸サプリを摂るようにしましょう。
葉酸は水溶性のビタミンなので基本的に過剰摂取による副作用はありませんが、あまりにも大量に摂取すると頭痛や食欲不振、吐き気、むくみ、不眠などの症状が出ることがあります。
サプリメントから葉酸を摂るときは、1,000μgを超えないように気を付けてくださいね。