葉酸の効果、働きと聞くと、みなさんはどんなものを思い浮かべますか?おそらく多くの人は、妊娠中の働きについて思い浮かべるのではないでしょうか。
葉酸は、赤ちゃんの健やかな成長には欠かすことのできない栄養素です。なぜなら、葉酸が不足すると赤ちゃんが先天性の障害を患うリスクが高まってしまうからです。
葉酸を摂ることでこのリスクを軽減することができるので、厚生労働省も積極的に葉酸を摂ることを推奨しています。
この働きから、葉酸=妊婦というイメージがあるのだと思いますが、葉酸の働きはそれだけではありません。
もちろん多くの健康効果もあるのですが、美容に関する働きも多いのが特徴です。美肌の維持や肌荒れの改善には、葉酸がおすすめなんですよ。
葉酸は皮膚の代謝機能を高めることができる
たとえば転んでケガをしたとき、あなたはどうしますか?おそらく、軽く手当てをしたあとは放置ですよね。放置していても、気が付くと傷はすっかり尚ってきれいになっています。
これは、皮膚がターンオーバーによって新しいものに生まれ変わっているからです。美容に興味のある人なら、ターンオーバーという言葉を聞いたことがありますよね。
私たちの肌のターンオーバーは、約28日と言われています。ターンオーバーが乱れてしまうと、傷は治りにくく、なおかつ跡として残ってしまうこともあるのです。
肌荒れも同じです。シミやニキビができてしまっても、ターンオーバーが正常ならば時間の経過とともにきれいに治っていきます。
しかし、ターンオーバーが乱れていると、いつまでもシミやニキビの跡が残ってしまうのです。肌に残ったシミやニキビ跡が紫外線によって酸化、色素沈着を起こしてしまうと、ターンオーバーしてもなかなか治らなくなってしまいます。
そこで、葉酸の登場です。
なんとなく、お肌のことはビタミンCだと思っている人も多いと思います。ビタミンCは抗酸化作用が強く、体内の活性酵素を除去する働きを持っているため、美肌の維持には欠かせませんね。
では、葉酸はなぜお肌に良いのでしょう。それは、葉酸に「細胞分裂を促進する」という働きがあるからです。
葉酸はDNAなどの核酸を合成し、細胞分裂を促進するという重要な働きを持っています。細胞分裂の促進がターンオーバーにも関わってくるということは、言わなくても分かるでしょう。
つまり、葉酸は皮膚の代謝機能を高めることができる、というのです。代謝機能が高まれば、たとえシミやニキビができてしまっても、自然に治癒することができます。
葉酸は、このように皮膚の持つ基礎力を高めることができるのですね。また、葉酸には赤血球を生成するという働きもあります。赤血球を作れば血液量が増えますから、当然血行が良くなります。
これは、お肌にとって不要な老廃物の排出を促すことにもつながりますし、栄養や酸素をお肌の細胞の隅々にまで運ぶこともできるようになります。
このことから、美肌の維持、および肌荒れの改善には葉酸の摂取がおすすめなのです。葉酸は食べ物にも含まれていますが、確実に摂るためには、やはりサプリメントの使用がおすすめです。
サプリメントの葉酸は吸収率が良いので、体内で足りなくなるという心配もありません。
「葉酸肌醇」「肌瘤」とは一体何のこと?
「葉酸」「肌」とインターネットで検索していると、「葉酸肌醇」「肌瘤」などの言葉がヒットすることがあります。あまり聞き慣れない言葉ですが、「葉酸肌醇」「肌瘤」とは一体何なのでしょうか。
結論からいいますと、この2つの言葉はどちらも中国語です。葉酸肌醇とは中国で売られている葉酸サプリメントの名称のようです。
一方肌瘤は、子宮筋腫のことを指しています。中国でも、葉酸が妊娠におすすめだということや、子宮筋腫の改善に良いということは広く知られていることのようです。
中国の葉酸サプリは、日本ではあまり売られていないように感じます。やはり、品質や安全性が確立していないというのが一番の理由でしょう。葉酸サプリの多くは妊活中の人や妊婦をターゲットにしています。
人生の中でも、もっとも口にするものに神経質になる時期ですから、あえて中国のものを選ぼうという人はいないのではないでしょうか。やはり妊娠中の葉酸サプリなら、国産の安全性の確立されているものを選びたいところです。
まとめ
葉酸は赤ちゃんへの働きだけでなく、美容への効果も期待できる栄養素だということが分かりました。葉酸が女性に必須のビタミンと言われる理由も、何となく分かったような気がしますよね。
いつまでもきれいでいたい、美しい肌を保ちたいという人は、ぜひ今日から葉酸の摂取を始めてみてください。
葉酸サプリには多くの種類がありますが、ビタミンB6やビタミンB12、ビタミンCが配合されているものを選びましょう。妊娠していない、一般の人が1日に摂るべき葉酸量は240μgです。
もしもサプリメントから葉酸を摂る場合は、1日の上限である1,000μgは超えないように気を付けてくださいね。