葉酸のアレルギー性について
今や日本の国民病ともいえるアレルギーといえば、やはり花粉症があげられます。
特にスギ花粉にアレルギーを持っているという人は非常に多いですよね。
アレルギーというのは、アレルゲンと呼ばれる物質が体内に入ることによって起こる、防衛反応の1つと考えられています。
免疫機能が過剰に反応しすぎてしまうのです。
アレルギーは、誰でもなる可能性があるんですよ。
特に妊娠中というのは、おなかの赤ちゃんの成長に必要な栄養を身体に取り込みやすくなっています。
そのため、アレルゲンも体内に取り入れやすくなってしまっているのです。
つまり、妊娠中はアレルギー症状が普段よりも出やすいということになります。
食品に含まれている葉酸は、アレルギー性は極めて低いと言われています。
ほとんどの人にアレルギーは起こらないので、その点は安心してください。
ただ、食品の葉酸ではなくサプリメントから葉酸を摂ろうと思っているのなら注意が必要です。
なぜなら、葉酸サプリメントは「葉酸のみ」ではないからです。
他の栄養素が含まれていたり、添加物が含まれているものもあります。
アレルギーのある人の場合、おそらく自分自身のアレルゲンとなる物質が何なのかはご存じですよね。
サプリメントの「原材料」の項目を、まずはチェックしてみましょう。
ただ、原材料の項目をチェックすれば100%安全かというと、決してそうではありません。
実は、食品衛生法関連法令によって表記が義務付けられているのは、「卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに」の7品目のみでしかないのです。
この7品目はアレルギー反応を起こしやすく、なおかつアナフィラキシーショックなど重篤な症状が出やすい特定原材料になっています。
この7品目にアレルゲンがある人はすぐに分かりますが、必ずしも記載されているのは限りません。
たとえば卵を使用していることが明らかなマヨネーズなら、原材料に卵とは記載されていないこともあります。
添加物にも、大豆由来のものなどもあります。
アレルギーのある人は、口に入れるものひとつひとつに注意しなければならないのです。
葉酸サプリの安全性を確かめるには?
では、アレルギーのある人が目の前にある葉酸サプリメントを飲めるかどうかを確かめるには、どうしたらいいのでしょうか。
そもそも葉酸サプリメントにはドラッグストアなどで買える安価なものと、通販限定のものとがあります。
どちらにもメリット、デメリットはあるのですが、アレルギー体質の人は高品質の通販限定のサプリメントを選ぶことをおすすめします。
ドラッグストアの葉酸サプリはコストをおさえるため、大量生産をしています。
そうなると、どうしても防腐剤などの添加物を使用することになるのです。
通販限定のサプリメントにも添加物を使っているものはありますが、原材料にもこだわった質の良さだけでいうなら、やはり通販限定のもののほうがいいでしょう。
大手のサプリメントメーカーなら、「Q&Aコーナー」や「よくある質問」などのコーナーにアレルギーについての記載があるはずです。
このようなコーナーのないサプリメントメーカーは、そもそもの品質を疑った方がいいかもしれません。
アレルギーについての記載のあるなしを確認したら、
- サプリメントの製造元は、○○(自身のアレルゲン)と一緒の製造元ではないか
- ○○(アレルゲン)をエサにしているものなどは入っていないか
などを詳しくコールセンターなどに質問してみるといいでしょう。
妊婦のときは、普段以上に自身の健康やアレルギーについても敏感になっていますよね。
アレルギー症状はとても辛いものです。
妊娠中はアレルギー症状が出やすい時期でもありますから、自分の健康は自分自身で守る努力をしなければなりません。
葉酸サプリが原因で赤ちゃんがアレルギーになることもある?
実は、アレルギーが問題視されているのはママだけではありません。
おなかの中の赤ちゃんがアレルギー体質になってしまうことも十分に考えられます。
ママやパパがアレルギー体質であれば尚更、赤ちゃんがアレルギー持ちである確率は高まります。
しかし、家族にアレルギーの人がいなくても赤ちゃんがアレルギー持ちであることも十分に考えられるんですよ。
その1つが、実は葉酸サプリにあるそうです。
葉酸サプリの多くは体内吸収率のいい合成葉酸なのですが、それが石油由来のものだったりすると危険です。
葉酸は赤ちゃんの先天性の障害などのリスクを下げるために必要な栄養素ですが、場合によっては赤ちゃんを危険にさらしてしまうこともあるのです。
特に合成葉酸は過剰摂取によって赤ちゃんが喘息になるリスクも高めてしまいます。
葉酸サプリを選ぶときには、なるべく「無添加」や「天然」という言葉を基準に選んでみるといいと思います。
ママ自身の健康はもちろん、産まれてくる赤ちゃんの健康も考えてサプリメント選びはしていきましょう。