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ナイアシン欠乏症と葉酸欠乏症の症状を徹底比較!

ナイアシン欠乏症と葉酸欠乏症の症状を徹底比較!

私たちの身体の中で、ビタミンは様々な重要な働きをしています。ビタミンは体内で合成することはできないため、食品から摂取することが必須です。このことは、みなさんもご存じですよね。

ビタミンには「脂溶性」と「水溶性」の2種類がありますが、どちらであっても食事をバランス良く摂っていれば不足する(欠乏する)ことはほとんどありません。

しかし中には、ビタミンの欠乏による様々な症状が出ることもあります。どちらかというと、水溶性ビタミンのほうが欠乏症になる確率は高いのではないでしょうか。

ここでは、同じビタミンB群の仲間である「ナイアシン」と「葉酸」、それぞれの欠乏症の症状を比較してみます。同じビタミンB群ではありますが、ナイアシン欠乏症と葉酸欠乏症はまったくの別物です。

ナイアシン欠乏症の症状

ナイアシンというのは、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。ナイアシンそのものを摂らないことでも欠乏症にはなりますが、トリプトファンの摂取が少ないことでもナイアシン欠乏症になることがあります。

トリプトファンというのは必須アミノ酸の1つで、体内で合成することはできないため、食品からの摂取が必須となります。ナイアシンは、このトリプトファンから体内で生合成することができるのです。

そのため、極端な話ナイアシンそのものを摂る機会が少なくても、トリプトファンをしっかりと摂っていれば欠乏症になることはありません。

ナイアシン欠乏症は、別名「ニコチン酸欠乏症」とも呼ばれています。ナイアシンはニコチン酸のことですから、どちらの呼び方をしても間違いではありません。そんなナイアシン欠乏症の中でも有名なものが、「ペラグラ」です。

聞いたことはありますか?ペラグラは、代謝内分泌疾患の1つに指定されているものです。

ナイアシンの欠乏による

  • 皮膚疾患
  • 消化器疾患
  • 神経疾患

がペラグラの主な症状になります。もう少し症状についてくわしく説明しますと

肌が日焼けしたような暗褐色になる

水ぶくれ→皮膚荒れ→色素沈着を起こす

吐き気や胃もたれ、下痢になる

などですね。消化器疾患については他の症状でもよくあるものなのでわかりにくいかもしれませんが、皮膚疾患はナイアシン欠乏症(ペラグラ)の特徴的な症状です。ぜひ覚えておいてください。

ナイアシンはタンパク質の代謝に関わるビタミンで、成人男性が1日に摂取すべき量は14~15mgNE、成人女性の場合は11~12mgNEと言われています。

もしもナイアシン欠乏症と診断された際には、ニコチン酸アミドを1日あたり50~200mg内服することになるでしょう。ナイアシンはレバーや魚、肉などに豊富に含まれています。

葉酸欠乏症とは?なりやすい人が気を付けること

一方「葉酸欠乏症」は、妊娠中の人、アルコール中毒の人などがなりやすいと言われています。また、メトトレキサートなどの葉酸拮抗薬を使用している人も、葉酸欠乏症の症状が出やすいといえます。

葉酸はDNAの合成や赤血球の生成などに関わっているビタミンなので、口内炎や貧血などが葉酸欠乏症の症状としては比較的現れやすいでしょう。

DNAのコピーにミスが生じるようになるため、貧血は貧血でも赤血球の出来損ないが増える「巨赤芽球性貧血」になってしまいます。

1日に必要な葉酸量は、成人男女ともに240μgになりますが、妊娠中だけは違います。妊娠中は、普段の食事から摂れる240μgに加え、サプリメントで400μgの葉酸を摂取することが推奨されているのです。それはなぜなのでしょうか。

これは、胎児の先天性障害のリスクを減らすためだといえます。葉酸欠乏症の中でも、妊娠中に起こりうるものに「赤ちゃんの先天性障害」というのがあるのです。

葉酸が不足するとDNAのコピーがうまく行われず、赤ちゃんの脳や脊髄の基礎となる神経管に異常が出てしまうことがあります。

これにより障害や奇形になってしまうことがあるため、リスクを減らすためにサプリメントの摂取が推奨されているんですよ。

葉酸は、レバー、緑黄色野菜、海藻などに豊富に含まれていますので、あまりにも偏った食生活をしていなければ一般の成人男女なら不足することはありません。

まとめ

ナイアシンと葉酸はどちらもビタミンB群の仲間ですが、その働きや欠乏したときに現れる症状は違います。この2つの欠乏症が頭の中でいっしょくたになってしまう人も多いので、しっかりと「別のもの」として認識しておいてください。

どちらも、規則正しい生活、バランスの良い食生活をしていれば、不足することはありません。まずは自分の日頃の食事内容を思い出してみましょう。

好きなものばかり食べている、野菜や魚を食べていないなど、思い当たるところがある人もいるのではないでしょうか。

欠乏症にならないようにするためには、毎日の食事を見直し、少しずつ改善していくことが大切です。ナイアシンも葉酸もレバーに豊富に含まれていますので、週に一度はレバーを使った料理をしてみるのもいいかもしれませんね。

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