出産後のホルモンバランスで抜け毛は多い
育毛と聞くと、男性が行うイメージがあります。
確かに男性は、男性ホルモンが多ければ多いほど髪の毛が抜けてしまう可能性が高くなります。
ハゲてしまうとどうしても老けて見えてしまいますし、やはり髪の毛は大事ですよね。
しかし、「育毛」が気になるのは男性ばかりではありません。
女性だって男性ホルモンは分泌されていますし、年齢とともに髪の毛は少なくなって(薄くなって)いきます。
それだけではありません。
出産後はホルモンバランスが乱れて、髪の毛がどっさり抜けるなんてことも珍しくないのです。
そんな髪の毛を健康に保つためには、どうしたらいいのでしょうか。
ここでは、水溶性ビタミンの一種である葉酸に注目してみたいと思います。
そもそも葉酸には、どのような働きがあるのでしょうか。
葉酸には、
- 胎児の成長をサポートする
- 貧血の予防や改善
- 子宮頸がんの予防
といった、主に女性に嬉しい働きがあります。
特に、おなかの中の赤ちゃんが成長するための細胞分裂に葉酸は欠かせません。
葉酸は赤血球を作るという働きもあります。
そのため、葉酸が不足すると赤血球がしっかりと作られなくなり、貧血になってしまいます。
貧血対策というと鉄分が思い浮かびますが、鉄分だけではなく葉酸も大切なんですね。
そして、葉酸にはあまり知られていませんが髪の毛を健康に保つという働きもあるのです。
とはいえ、葉酸が直接的に「髪の毛を生やす」わけではありません。
葉酸を摂ったから髪の毛が生えてくるわけではないのですが、葉酸が足りないと健康的な髪の毛を維持することはできません。
髪の毛と葉酸の関係について、くわしく調べてみましょう。
葉酸と髪の毛の関係
葉酸は、「成長」や「細胞」に欠かせない働きをします。
わたしたちの肌や髪の毛、爪などはすべて食べたものを元にして作られています。
葉酸は、食べたものをエネルギーに変えるための鍵として働く栄養素なのです。
髪の毛、特に育毛に必要不可欠な栄養素は、
- ビタミンB群
- タンパク質
- アミノ酸
の3つです。
この3つがないと、健康な髪の毛を維持することはできないと思ってください。
葉酸を含むこの3つの栄養素は、髪の毛の成長を促して枝毛を防ぐなどの働きもあります。
また、葉酸には赤血球を作る造血作用もあります。
葉酸をしっかりと摂ることで血行を良くすることができ、髪の毛の元となる毛母細胞の分裂を順調に行うことができるようになります。
そして、葉酸やビタミンB12が不足すると白髪が増えるという特徴もあります。
好き好んで白髪になりたいという人などいませんよね。
葉酸とビタミンB12が欠乏することにより、髪の毛を黒くする栄養素である「チロシン」が作れなくなってしまいます。
黒という色素がなくなるわけですから、髪の毛は黒くならず白いまま生えてくることになります。
白髪が増える原因というのは、ストレスやタバコなどたくさんあります。
若白髪がある人は遺伝的な要因も多いですから、「白髪があるから葉酸が足りない」とはすぐに結び付かないと思います。
ただ、今まで白髪などなかったという人からすると、白髪が増えることは葉酸不足を知るための手がかりとなりそうですね。
葉酸は産後の抜け毛対策にもおすすめ
無事に出産を終えた女性の身体は、とても疲れています。
休むのもつかの間、今度は生まれてきた赤ちゃんのお世話に朝も夜も付きっきりになります。
どんなにかわいい赤ちゃんであっても、寝る時間も削られるわけですから、当然ストレスも貯まるでしょう。
子育てをしていて、ストレスがまったく貯まらない人などいません。
葉酸には、精神を安定させたり自律神経のバランスを整える働きもあります。
ですから、産後の乱れたホルモンバランスを整えるためにも葉酸はおすすめだということになります。
さらに、産後はホルモンバランスが乱れて抜け毛も増えます。
髪の毛を洗うたび、ドライヤーで髪の毛を乾かすたびにごっそり抜ける自分の髪の毛に、恐ろしさすら感じる人もいます。
「このままハゲたらどうしよう」と、心配になるほど髪の毛が抜けることもあります。
これは一気に髪の毛が「休止期」に突入して抜けてしまうためなのですが、あまりの量に分け目が薄くなってしまうこともあるようです。
髪は女性の命とも言われています。
葉酸を摂ってホルモンバランスの乱れを直し、なおかつ健康な髪の毛を維持していきましょう。
葉酸は妊娠前や妊娠中に摂ることばかりが推奨されていますが、出産後にも欠かせない栄養素なんですよ。
もちろん女性だけでなく、育毛に興味のある男性も葉酸を摂ることをおすすめします。
葉酸は食品にも含まれていますが、確実に摂りたいのならやはりサプリメントの摂取がいいでしょう。
サプリメントを選ぶときは、葉酸の働きを活性化させるための「ビタミンB12」「ビタミンC」などが含まれているものを選びましょう。
授乳中の人は赤ちゃんのこともありますから、添加物の有無や原材料などにも気を付けたいところです。