爪を見れば健康状態が分かる？爪が割れやすいのは葉酸不足だった？

爪を見るとその人の健康状態が分かる、という話を聞いたことがありませんか？爪は女性にとって、身だしなみの一部との認識が高まってきました。

一昔前までは「おしゃれ」「特別な日のみ」に行っていたネイルアートも、今ではかなり身近なものになりましたね。日常的にネイルを楽しむ女性も増えてきました。そんなことから、日頃から爪をきれいにケアしているという人も多いことでしょう。

しかしそんな気持ちとは裏腹に、「二枚づめになっている」「爪が割れやすい」というトラブルを抱えている人も少なくありません。爪が割れやすい理由とは、いったい何なのでしょうか。また、爪を健康に保つにはどうしたらいいのでしょうか。

爪のトラブルは鉄分不足かも

爪のトラブルは「カルシウムが足りていないんじゃない？」と思われがちですが、実はカルシウムよりも鉄分が足りていない可能性が高いです。鉄分は体重に比例して体内に存在しています。

体重1kgあたり、50mgです。

体重50kgの人なら、2500mgの鉄が体内に存在しているということになります。

鉄分が体内で行っている働きには、

などがあります。

鉄分と聞くと貧血などを思い浮かべますが、貧血に関する働きだけではないのです。もちろん鉄分が不足すると、息切れや疲れやすさなどの「貧血症状」が現れ始めます。まぶたの裏が白くなったり、顔色が悪くなるなどもありますね。

鉄分不足を見極める要因のひとつに、爪があります。体内の鉄分が不足すると、爪に縦のしわが深く刻まれるようになるのです。自分の爪を見たとき、「なんだか線が見えるなぁ」と思ったら要注意ですよ。

爪の状態やその他の症状などから鉄分が足りないと思ったとき、おそらくみなさんは食事やサプリメントなどから鉄分を補おうとするでしょう。その考えは間違いではありませんが、正しくもありません。

正確には、鉄分を摂るだけでは不十分なのです。というのも、鉄分は体内での吸収率がとても低いのです。そのため、鉄分を単体で摂取しても満足のいく効果は得られないでしょう。

鉄分の効果をしっかりと得るためには、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCなどの他のビタミンと一緒に摂ることが大切です。ビタミンは相乗効果によってより高い効果を得ることができますので、これらのビタミンを一緒に摂ることを意識してみてください。

二枚づめや爪が割れやすいという症状は、爪にまで栄養が行き届かないことが1つの原因です。爪は手足の先端にあり、生命維持とは関係がありません。そのため、栄養補給の優先順位は低いです。

栄養が足りていないと、生命維持に関わる細胞や組織から栄養は運ばれていきますから、爪は後回しにされてしまうのです。その結果、二枚づめや割れやすい爪になってしまう、というわけです。

このような爪の改善には、鉄分はもちろんですが葉酸の摂取もおすすめです。葉酸は赤血球を作る働きから、造血ビタミンとも呼ばれているんですよ。血液が増えれば、当然血の巡りも良くなります。血行が良くなれば手足の先まで血液が回るようになりますから、栄養も届くようになりますよね。

また、葉酸の爪への効果は造血作用だけではありません。葉酸は細胞分裂を促進する働きもありますので、もろくなった爪を新しい健康なものを作り替える手助けをしてくれます。

では、爪はどんなときに割れやすくなったり、二枚づめなどのトラブルが起こりやすいのでしょうか。爪の状態がもっとも悪くなるのは、産後です。

爪は栄養が偏っていれば、普段でも割れたり白っぽくなるなどの症状は出ますが、やはりもっとも症状が出やすいのは産後だと言えます。

産後は授乳などで赤ちゃんに栄養を取られてしまうため、ママは栄養不足になりやすいです。母乳は血液を元に作られていますから、授乳中というのはもっとも鉄分も葉酸も不足しやすい時期だといえるでしょう。

葉酸は妊娠中に必要なものであることから、妊娠中はサプリメントから葉酸を摂っていた人も多いことと思います。ぜひその葉酸サプリを、産後も続けてください。

葉酸は爪だけでなく母乳の出をよくする効果もありますから、ぜひ積極的に摂ってみてくださいね。

爪は、健康のバロメーターと言われています。鉄分や葉酸が自分に足りているかどうかは調べなければ分かりませんが、爪を見れば栄養が足りているのか不足しているのかを判断することができるのです。

指先がきれいなら、自分に自信を持つこともできるでしょう。ぜひ健康のためにも、鉄分や葉酸を摂ることを心がけてみてください。

鉄分や葉酸をサプリメントから摂るときは、単体で摂るのではなく、他のビタミンも配合されているものを選んでくださいね。