葉酸とビタミンB12の基準値を確認
葉酸とビタミンB12は、ともに赤血球を作る「造血ビタミン」と呼ばれています。
葉酸とビタミンB12は単品で摂るより、一緒に摂った方が相乗効果が得られます。
一般的には葉酸やビタミンB12が不足する、いわゆる欠乏症になることはほとんどありません。
なぜなら、葉酸もビタミンB12も食品に含まれているからです。
ふつうに食事を摂っていれば、欠乏症の症状が出ることはほとんどありません。
では、葉酸やビタミンB12の基準値はどのくらいなのでしょうか。
葉酸の基準値
葉酸の基準値は、2.4~9.8ng/mlや、3.6~12.9ng/mlと言われています。
このように差があるのは、測定機種によって多少変動があるからです。
どんな測定方法を用いたのかによって基準値というのは変わってきますので、数字だけで判断してはいけません。
基準値に対して自分がどのくらいの葉酸値なのかは、血液検査で調べることになります。
血液検査で葉酸の値を調べるときは、葉酸の欠乏が疑われるときです。
たとえば貧血の症状が出ているとか、アルコール中毒の診断を受けたときなどです。
葉酸は水溶性のビタミンであるため、食事から過剰に摂取しても問題はありません。
不要な分は尿として排出されてしまうからです。
葉酸のような水溶性のビタミンは、体内に蓄積することはありません。
血液検査で葉酸が低いと診断されたら、どのような病気が疑われるのでしょうか。
- 巨赤芽球性貧血
- 先天性葉酸吸収不全症
- ホモシステイン尿症
- アルコール中毒
主なものとしては、このようなものがあります。
この中でも気になるのは、やはり巨赤芽球性貧血でしょう。
巨赤芽球性貧血というのは、一般的な貧血(鉄欠乏性貧血)とは異なり、葉酸が足りないことによって赤血球が作られなくなる病気です。
赤血球が作られなくなり、いわゆる「赤血球のなりそこない」が増えてしまうのです。
正常な赤血球でないと、赤血球本来の役割をまっとうすることはできません。
ちなみに赤血球葉酸の基準値は、140~628ng/mlです。
ビタミンB12の基準値
ビタミンB12の基準値は、CLIA法での測定の場合249~938pg/mlだと言われています。
ビタミンB12は肉や魚、魚介類などに含まれています。
極端な偏食でもしない限り、普段の食事で不足することはないでしょう。
先ほどお話しした葉酸は緑黄色野菜やレバーなどに含まれていますが、ビタミンB12は動物性食品にしか含まれていません。
とはいえ、毎日野菜しか食べないと言う人はいませんよね。
そのため、ほとんどの人はビタミンB12欠乏症にはならないのが現実です。
しかし、なかにはビタミンB12欠乏症の人もいるのは事実です。
ビタミンB12欠乏症でも、葉酸欠乏症と同じように「巨赤芽球性貧血」という貧血が症状としてあります。
どちらも同じ巨赤芽球性貧血なのですが、ビタミンB12欠乏によるものは、「悪性貧血」と呼ばれています。
食事療法などで改善することはできません。
葉酸欠乏症とビタミンB12欠乏症を見分けるには?
実は、臨床検査だけで「葉酸欠乏症」と「ビタミンB12欠乏症」を見分けることは難しいです。
どちらも造血ビタミンと呼ばれるほどですから、どちらも「血液を作る」働きがあるのです。
つまり、不足すればどちらも「貧血の症状」が出るということです。
これを症状だけで葉酸欠乏症かビタミンB12欠乏症かを判断するのは非常に難しいと言わざるをえません。
そんなとき、原因解明のために使われるのが「srl」という検査会社です。
大きな病院であっても、血液検査を外部に頼むと言うのはよくある話です。
その外部受注をしているのが、srlという検査会社になります。
srlは臨床検査の中でも、特に特殊検査の受託に強みを持っています。
簡易検査ではわからなかった原因の解明に向け、さらに詳しい検査を行ってもらえます。
srlの特殊検査を行えば、あなたのその不調が葉酸欠乏によるものなのか、それともビタミンB12の欠乏によるものなのかの判断がつくでしょう。
原因が分かれば、解決策も見出だすことができますね。
葉酸欠乏症などは、薬の副作用ということもあるのですが、まずは規則正しい生活と食事を心掛けましょう。
普段の食事で野菜が足りていないかも?と思うのなら、葉酸とビタミンB12が配合されたサプリメントを摂ってみるのもいいと思います。
葉酸とビタミンB12は、両方とも体内で作ることはできないため、毎日の食事で補う必要があります。
何度かお話ししていますが、葉酸もビタミンB12も水溶性のビタミンです。
そのため、熱に弱く調理の過程で失われやすいです。
食事から十分な量を摂るのは難しいかもしれません。
もちろん、できることなら食事から摂るのが一番です。
とはいえそれが難しくて食事がストレスになるのなら元も子もありません。
無理をせず、サプリメントから補うことも検討してみてくださいね。