葉酸は、妊娠を計画している人や妊娠中の人には特に欠かせない栄養素です。
厚生労働省も、赤ちゃんの先天性の障害リスクを減らすために「モノグルタミン酸型葉酸」の摂取を推奨しています。
-
厚生労働省がモノグルタミン酸型葉酸を勧めているのはなぜか?
葉酸ですが、インターネットなどを見ていると「ポリグルタミン酸型」「モノグルタミン酸型」という2つの言葉を見かけます。 この2つの葉酸の違いとは、一体何なのでしょうか。厚生労働省が「モノグルタミン酸型」 ...
しかし、なかにはサプリメントを飲みたくても飲めないという人もいるかもしれません。
例えば、つわりがひどくて食べたり飲んだりすることができない人や、食べてもすぐに戻してしまう人などです。つわりの症状は個人差が非常に大きいものですが、ひどい人は本当にひどいんですよね。
つわりでサプリメントも摂れないとき、葉酸の摂取はあきらめてしまっても問題ないのでしょうか。
ここでは、食事やサプリメント以外の葉酸の摂り方として、「葉酸注射」をご紹介します。
-
葉酸にはつわりを軽減させる効果がある
妊娠初期に多くの妊婦が経験すること、それはずばり「つわり」です。つわりというと吐き気や嘔吐などを思い浮かべますが、イライラや眠気、便秘などもすべてつわりの症状なんですよ。 つわりの症状がどのくらい出る ...
つわりのときには葉酸注射のフォリアミン注射という方法もある
葉酸は、食事やサプリメントから補うことが基本です。一般の人はもちろん、妊活中、妊娠中の人も同じです。
しかし先ほどもお話ししたように、つわりがひどいときには水を飲むことすらままならないこともあります。
あまりにもつわりがひどく、戻してばかりいると脱水症状などの危険もあるため、そういう場合には入院をして、点滴処方を受けることもあります。
脱水症状になったときや体調不良のときに栄養剤を点滴されるのと同じように、実は葉酸も注射として体内に入れることができます。
一般的に、葉酸注射が行われるのは著しい葉酸欠乏症の人や、何らかの理由で葉酸の経口摂取が難しい場合です。
葉酸欠乏症の人であっても、まずは注射ではなく内服薬が処方されるのが一般的です。このことからも分かるように、葉酸は経口摂取が基本なのです。
どうしても口から葉酸を摂ることができないとき、初めて葉酸注射が検討されるわけですね。
葉酸注射は自己判断でお願いするのではなく、医師と相談して接種するかどうかを決めてください。葉酸注射は、フォリアミン注射ともいいます。
第2ミッション終了。
最後の付け焼き刃でプラセンタ3Aと葉酸注射打ってきました。— めてる@採卵周期 (@metel_rqm) October 7, 2016
さっさと超音波よべ∠( ˙-˙ )/
ビタミンと葉酸の注射も
早く終わらせてくれ( ・」・)
昼寝したいんだ。— らんちゃんは寂しがり屋 (@_ranmarukun) January 5, 2015
フォリアミン注射とは、葉酸欠乏症や葉酸欠乏による悪性貧血の改善などに用いられます。1管1mlあたり15mgの葉酸を含んでいます。15mgの葉酸というのは、15,000μgということです。
妊娠中に必要とされている葉酸量は400μgで、1日の上限量は1,000μgです。葉酸注射は明らかに必要量、上限まで超えているけど大丈夫なの?と思うかもしれませんね。
葉酸の上限1,000μgというのは、サプリメントなどのモノグルタミン酸型葉酸のことです。
葉酸注射などは食品に含まれるポリグルタミン酸型葉酸と同じなので、そこまで過剰摂取を心配する必要はありません。
葉酸は水溶性のビタミンなので、不要な分は尿として排出されてしまうんですね。フォリアミン注射は、1日1回皮下または筋肉に注射をします。
葉酸過剰摂取による葉酸過敏症の心配はほとんどありませんが、100%ないとは限りません。葉酸注射を打ったとこで、過敏症の症状や食欲不振などの副作用が出たという事例もあります。
ただ、一般的に葉酸注射を打つ人は著しく葉酸が不足している人ですから、過敏症の心配は必要ないことが多いです。
病気の改善以外で葉酸注射をする人もいる?
たとえば美容整形やエステサロンなどで、肌のシミを薄くしたり美白するなどの目的で、葉酸を注射する人もいます。
この場合は葉酸注射というよりも、ビタミン注射の中に葉酸も含まれている、といったほうがいいかもしれません。
また、葉酸の細胞分裂を促進するという働きから、バストアップなどの施術に葉酸注射が用いられることもあるそうです。
これらの用途の場合、当然費用は全額自己負担になりますし、元々の葉酸量も不足しているわけではありませんので、過敏症の症状が出る可能性は高くなります。
今は美容整形やエステもいろいろな種類、施術があり、中には悪質なものもあるので気を付けなければなりません。
病気の治療以外で葉酸注射をし、何か問題が起こったときはすべて自己責任ですので、あらかじめそこは納得の上で行ってくださいね。
まとめ
葉酸は、基本的には食事やサプリメントから補います。
妊活向けサプリメントの多くには葉酸が含まれていますし、つわりの時期でも飲みやすいよう粒が小さめに作られているものも多いです。
口コミでも人気の「ベルタ葉酸サプリ」や「AGF葉酸サプリ」などは、妊活中、妊娠中に必要な栄養がしっかり摂れる上、粒も小さいので飲みやすいと評判です。
葉酸はできる限り経口摂取が望ましいので、飲みやすいサプリメントを選んでみてください。
まずはお試しなどを頼んでみるといいですね。葉酸注射はあくまでも最終手段として考えておいてくださいね。