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妊娠中にレバーを食べ過ぎないほうがいい理由!

妊娠中にレバーを食べ過ぎないほうがいい理由!

妊娠中というのは、普段よりも多くの栄養を摂らなければなりません。そのことは、みなさんもご存じですよね。

しっかりと赤ちゃんを栄養を届けるため、口にするものすべてが気になるのではないでしょうか。

そんな妊娠中に必要なものといえば、やはり葉酸が挙げられます。葉酸は、赤ちゃんの先天性異常を防ぐためには欠かせません。

妊娠初期に葉酸が不足すると、赤ちゃんの脳や脊髄が作られるときに細胞分裂がうまくいかないことがあり、障害が発症してしまうリスクが高まるのです。

主なものは神経管閉鎖障害で、無脳症と二分脊椎症があります。無脳症の場合は生きることができないため、たとえ生まれてきても死産になってしまうでしょう。

二分脊椎症の場合は主に下半身に障害が出ることになります。これらのリスクを少しでも減らすため、妊娠初期には葉酸の摂取が勧められているというわけです。

さて、そんな葉酸摂取の方法には、どんなものがあるのでしょうか。葉酸はビタミンですので、食品にも当然含まれています。もっとも手軽な方法は、やはり「食事から」摂るというものでしょう。

妊婦にレバーが良い理由は?

葉酸を豊富に含む食品と言えば、何を思い浮かべますか?葉酸という名前から、葉もの野菜に含まれるというイメージがありますよね。

確かに葉酸は、ホウレン草などの緑黄色野菜にも含まれていますが、野菜よりも圧倒的に豊富に含まれる食べ物があります。

それは、すばりレバーです。

レバーは肝臓のことで、その食感は好き嫌いが別れるところかもしれませんね。焼き鳥屋に行ったら確実にレバーを頼む!という人もいるでしょう。

レバー100gあたりに含まれている葉酸の量

鶏レバー 1,300μg
牛レバー 1,000μg
豚レバー 810μg

それぞれのレバー100gあたりに含まれている葉酸の量は、上記のとおりです。

ちなみに妊婦が1日に必要な葉酸の量は、400μgです。この数字を見ても、レバーがいかに多くの葉酸を含むかが分かるでしょう。

鶏レバーなら、約30gほどで400μgくらいの葉酸は摂れる計算になります。あまりレバーが好きではないという人でも、ひと口ふた口なら食べることもできますよね?

また、レバーには葉酸だけでなく鉄分も豊富に含まれています。妊娠中は胎盤を通して赤ちゃんに栄養を届けなければならないため、血液の量は一気に増えるのです。

そのため、妊娠中は貧血になりやすいとよく言われますよね。普段から貧血予防にレバーを食べる人も多いですから、その点でも妊婦にレバーは良いものだと言えそうです。

しかし、ちょっと待ってください!

確かにレバーはたくさんの葉酸と鉄分を摂ることができますが、妊婦は安易にレバーを食べるべきではないのです。それは、なぜなのでしょうか。

妊婦にレバーが悪いワケとは?

妊婦がレバーを食べるときに気を付けなければいけないのは、ビタミンAです。葉酸は水溶性のビタミンなので、たくさん摂っても不要な分は尿として排出されるので問題ありません。

しかし、ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、たくさん摂ると体内に蓄積されてしまいます。このビタミンAの過剰摂取は、胎児の奇形の原因になると言われているんですよ。

妊婦の場合、妊娠初期にビタミンAを1日あたり7,800μg以上摂ることは危険とされています。

では、レバー100gにはどのくらいのビタミンAが含まれるのでしょう

レバー100gビタミンA含有量

鶏レバー 14,000μg
牛レバー 1,100μg
豚レバー 13,000μg

妊婦の上限と比べても、明らかにレバーにはビタミンAが大量に含まれていることが分かりますよね。

レバーで葉酸と鉄分を補給しよう!と思ったら、ビタミンAの過剰摂取になってしまうのは必須です。

赤ちゃんの奇形を予防するために葉酸を摂取するのに、葉酸を摂るためにビタミンAも摂りすぎてしまったのでは本末転倒でしょう。レバーは時々食べるならいいですが、毎日食べるのは控えなければなりません。

葉酸を確実に摂るならサプリメントで

妊娠前や妊娠初期は、赤ちゃんの障害や奇形のリスクを減らすためにも、確実に葉酸を摂らなければなりません。

食品の葉酸は吸収率も悪く、必要な量を確実に摂れるのかと聞かれたら…正直迷ってしまいます。

やはり妊娠初期という重要な時期の葉酸補給は、サプリメントがおすすめでしょう。

サプリメントなら確実に葉酸を摂ることができますし、妊婦向けのものは鉄分やカルシウムなどが含まれているものも多いです。

レバーでは気になったビタミンAも、植物性のβカロテンは含まれていても、動物性のレチノールは含まれていません。レバーを食べるより、手軽で確実に葉酸を摂取することができるでしょう。

まとめ

妊娠初期にレバーを食べるメリットとデメリットについてまとめました。レバーには妊娠初期に必要な葉酸や鉄分が含まれる一方、過剰摂取の気になるビタミンAも大量に含まれています。

葉酸や鉄分を摂るという目的でレバーを食べるのは危険と言わざるをえません。レバーは多くても週1~2回程度、1回に食べる量は60g程度にとどめておくようにしましょう。

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