実はほとんどの葉酸サプリでは放射能検査をしていない

2011年の東日本大震災、そしてそれに伴う福島原発の事故は、みなさんの記憶にもまだ新しいことでしょう。多くの人が、今も自宅での生活ができずにいることには、心が痛むばかりです。

あの原発事故のあと、「放射能」という言葉を耳にする機会は圧倒的に増えました。セシウムが空気中を舞い、それによって汚染された土壌などが日々ニュースとして取り上げられていましたね。

今でこそセシウムの話題は少なくなりましたが、だからといってセシウムによる汚染がなくなったわけではありません。今も、セシウムによる汚染は続いていると思っていてください。

さて、そんな放射能のことが気になる現代において、「食の安全」が気になる人も多いことでしょう。それはスーパーに売られている食品だけでなく、健康食品であるサプリメントにも同じことが言えます。

ここでは、妊婦に欠かせない葉酸サプリメントと放射能の関係について、くわしくご紹介していきましょう。

妊婦さんにはセシウムは害でしかない

妊娠中というのは、自分自身だけでなく、お腹の赤ちゃんの健康まで考えなければなりません。そのため、非妊娠時以上に口にするものには気を使うことでしょう。

原発事故後、野菜や果物などの食品から放射能(セシウム)の汚染が確認されたこともあります。セシウムは妊娠していない人も摂取するべきではありませんが、妊婦は特に摂取するべきではありません。

なぜなら、妊娠中にセシウムを摂取することで胎児が奇形や障害を患うリスクが高まってしまうからです。

できることなら、健康な赤ちゃんを産みたいと思いますよね？そのための様々なリスクは、少しでも回避したいと思うものです。サプリメントだから放射能が含まれていない、なんていう保証は、どこにもないんですよ。

放射能検査は、とても大事なことです。先ほどお話ししたように、妊婦は特に、一生のうちでもっとも口にするものに気を使う時期だからです。

しかし、私たちの目で見ただけでは、放射能の有無までは分かりません。「本当に安全なのか？」は、どうしたら見極めることができるのでしょうか。それはずばり、公式サイトやホームページで確認することです。

しっかりと検査をしていて、品質に自信を持っているサプリメントは、そのことをきちんと明記しているはずですから。

妊娠中に葉酸をサプリメントから摂るのは、赤ちゃんの先天性の障害や奇形のリスクを減らすためです。

リスクを減らすために飲んでいるサプリメントで、逆にリスクを高めてしまったのでは元も子もありませんね。

葉酸サプリの放射能検査は、サプリを販売するにあたって必ず実施しなければならないものではありません。そのため、実施しているメーカーと実施していないメーカーがあるのです。

とはいえ、私たち消費者からすると安全なのかそうでないのかを見極めるためのポイントは、「検査の結果」でしかないですよね。たとえ検査に関する項目が記載されていなくても、安全なものもあるのかもしれません。

もしも気になるサプリメントで放射能検査の有無が記載されていないときは、メーカーに電話などで問い合わせてみるといいかもしれませんね。