妊娠したいと思っても、すぐに妊娠できるとは限りません。
特に今は、晩婚化に伴って妊娠する年齢も昔より高くなっています。
年齢が上になればなるほど、妊娠する確率というのは低下していってしまいます。
妊娠するなら若いうちのほうがいい、というのは、みなさんもご存じのとおりです。
とはいえ、たとえば30歳を超えたから妊娠できないとか、そういうことはありません。
最近では35歳以上の高齢出産も珍しいことではなくなりました。
少しでも早く妊娠したい!と思う人の多くが摂っているのが、葉酸を含んだ妊活サプリメントです。
ここ数年で、妊活サプリメントの数は一気に増えたように感じます。
数が増えれば質の悪いものも出回るようになり、私たち消費者はどれを選べばいいのか分からなくなってしまいますね。
さて、そんな葉酸サプリメントですが、今ではいろいろなタイプが販売されています。
「葉酸を摂ること」はもちろん、「おいしく葉酸を摂る」ことをコンセプトにしているものも増えてきました。
その1つが、葉酸タブレットでしょう。
タブレットタイプの葉酸は、いくつかのメーカーから販売されているんですよ。
ここでは、「ピジョン」「明治」「ビーンスターク」の3つのメーカーから販売されている葉酸タブレットを比較してみたいと思います。
ピジョンの葉酸タブレット
ピジョンの葉酸タブレットは、「葉酸タブレット」と「葉酸タブレットカルシウムプラス」の2種類があります。
違いとしてはカルシウムが配合されているかどうかで、葉酸の量などに違いはありません。
どちらも2粒で葉酸400μg、鉄分10mgを摂ることができます。
カルシウムプラスのほうでは、カルシウム160mgが摂れます。
葉酸の量は1日分の推奨量を満たしていますが、鉄分やカルシウムは1日分には足りません。
ピジョンの「葉酸タブレットカルシウムプラス」の特徴としては、1袋に3種類の味が入ったアソートタイプである、ということでしょう。
タブレットタイプの葉酸は、噛んだり舐めたりして食べることができます。
そのため、同じ味だと飽きてしまいますよね。
1袋に3種類の味が入っているので、飽きずにおいしく葉酸を摂ることができるでしょう。
明治ビオママ葉酸タブレット
明治からは、「ビオママ葉酸タブレット」があります。
「鉄+葉酸」と「カルシウム+葉酸」の2種類があります。
どちらも3粒で葉酸は240μg摂ることができ、それぞれ鉄分は10.8μg、カルシウムは325mg含まれています。
葉酸、鉄分、カルシウムのどれを見ても、1日の摂取量には足りていないことが気になりますね。
これだけでは1日分には足りないので、なんのために「ビオママ葉酸タブレットを食べているの?」と思ってしまうかもしれません。
おやつの代わりに食べるのならいいのかもしれませんが、ビオママ葉酸タブレットの他に葉酸サプリメントを飲んでいるとしたら、タブレットのほうをやめたほうがいいでしょう。
なぜなら、葉酸の過剰摂取になってしまう恐れがあるからです。
特にサプリメントの葉酸は体内に吸収されやすいモノグルタミン酸型葉酸ですし、石油などを使った化学合成葉酸だと過剰摂取によるリスクは余計に高まります。
ちなみに、明治ビオママの葉酸タブレットは、2016年3月末ですでに製造を終了しており、在庫限りの販売となっているようです。
ビーンスタークの葉酸タブレット
ビーンスタークからは、「葉酸+鉄これ1粒」というタブレットが販売されています。
葉酸は400μg、鉄分も1日分の3分の1に相当する13mgを摂ることができます。
含まれているのは葉酸と鉄分のみで、ビタミンCやカルシウムは含まれていません。
レモン風味でおいしいので、ついつい食べ過ぎには注意してくださいね。
ただし、おいしいのには理由があります。
おいしくするためには、添加物や甘味料を使っているのです。
ビーンスタークの葉酸タブレットにも、着色料やスクラロース(人工甘味料)などが使われています。
着色料に関しては具体的に何を使っているのかが記載されておらず、スクラロースも危険性はないものの安全性も確立されているわけではありません。
妊活中や妊娠中というデリケートな時期であるからこそ、添加物には敏感になってしまいますよね。
できるなら摂らなくてもいい成分が含まれているものが多いのが気になるところです。
葉酸タブレットは使い分けるのがおすすめ!
葉酸タブレットは、手軽に葉酸が摂れること、お菓子感覚で食べられることなどがメリットです。
ここで紹介したのはピジョン、明治、ビーンスタークという粉ミルクなどでも有名な、赤ちゃん用品を扱うメーカーのものです。
当然妊産婦のグッズも扱っていますし、そういう点では知名度も高く、安全性も高いです。
つわりでサプリメントを飲み込むのが辛いときでも葉酸を摂れるよう、さわやかなレモン味など工夫されているのが多いのも魅力的ですね。
しかし、定期的に葉酸を摂るのなら、タブレットよりはサプリメントのほうがいいかな?と思います。
なぜなら、タブレットは食べやすくおいしくするために添加物や甘味料がたくさん使われているというためです。
妊娠中なら積極的に摂るべきではないものを、タブレットから摂取してしまうからです。
とはいえ、つわりの時期などにレモン味のタブレットが重宝することは間違いありません。
ですから、たとえばつわりの時期は葉酸タブレット、つわりが終わったら葉酸サプリメントなどと使い分けてみるのがおすすめです。
葉酸タブレットが添加物があるからダメということではありませんので、自分の体調などと相談してみるのが一番です。
妊娠中、特につわりのきつい妊娠初期に葉酸は欠かせない栄養素です。
自分にとって一番いい方法で、確実に葉酸を摂るようにしたいですね。